雲はまた、やってくる。かやっこ劇団の旗揚げ公演が終わりました。

先日3月10日(土)に、かやっこ劇団の旗揚げ公演「帰り雲の詩」無事に終演しました。

翌日の3月11日(日)は石垣市長選。大きな出来事が続く週末となりました。

沢山のドラマが詰まっていた旗揚げ公演が終わり、関係者一同、ほっと一息、余韻に浸り、思い出し泣きしながら、年度末の忙しい日々を元気に過ごしています。今回の公演は、本当に、メンバー・保護者・共演団体・スタッフ・地域の方々・製作陣、誰1人欠け…

かやっこ劇団さんの投稿 2018年3月14日水曜日

かやっこの公演に関しては、1人1人のエピソードや、現場でのドラマ、舞台の持つ力なんかを書き出すとキリがないので、1つだけ。

当日、公演終盤のシーンを上手袖から覗いていたとき、リーダーを務めたメンバーの1人(けれどもまだ小学生)が、目に涙を浮かべながら、なんとも言えない、今まで見たことのない、とても穏やかで凛々しい優しい表情をして光っていたんですよね。

その姿を見たときに、2年半前からの全てのことがバーっと思い返され、ああちゃんと繋がっていたんだ、何を言う必要もなく子どもたちは舞台の上でちゃんと全て感じ切って、理解したんだなと、一瞬で伝わってきました。

「子どもが変われば大人が変わる、大人が変われば地域が変わる。」を、白川の土地で実感できたことに、心が震え、思い切って幕を開けてよかったと、改めて感じた夜でした。

青二才の私たち製作陣をここまで信じて下さり、何も言わずに任せて下さった物凄いパワーと愛がある保護者の皆様、

全力のプロの仕事で支えてくださった舞台スタッフの皆様、心から応援してくださった地域の皆様、快くそして本気で共演してくださった和太鼓チームとバンドチームの皆様、

そして、共に全力でこの場に向き合ってくれ、子どもたちに沢山の愛と学びを与えてくれた滉生兄、海斗、賢二、大河、本当に本当にありがとうございました。

この日初めてかやっこの舞台を見た方から、終演後の客出しの際に

「この活動が白川村の子どもたちにとっての大きな成長の場であることが伝わってきました。これから益々、地域の大人と子どもが強く繋がる場として、新しい文化を作っていってくださいね。

という言葉を頂けたことを、今改めてかみ締めています。

現代版組踊の卒業生の立場としては、今後も平田さんや沖縄の土地や歴史から教えてもらった思いを大事に胸に置きながら、けれどただ現代版の舞台の「繰り返し」を続けるのではなく、白川村のオリジナルのバトンを紡いで、かやっこ劇団ならではの新しい挑戦を織り交ぜながら、次の世代に繋いでいきたいと思っています。

これからが本当のスタートだと実感していますが、ひとまずは、こんな小さな小さな舞台のために物凄い数の地域の人が動いてくださったことに、メンバーと共に心からの感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました。

最後に公演の様子を写真で振り返るので、よかったら見ていってください。

「雲はまた、やってくる。」 氏理様と、この地に眠る多くの魂に敬意を込めて。 主役2人で最後の役目を終えます。

カーテンコールの最後、清々しい顔で子どもたちが歩き出していき、静かに「帰り雲」だけが残る舞台。 この誰も残っていない舞台の景色、旅立ったあとの空間が、いいんですよね。

最後に公演パンフレットに書いた挨拶を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1995年、沖縄県石垣島生まれ。大学進学のため上京後、休学して岐阜県白川村に移住。 ソーシャル大学、こども劇団、コミュニティスペースの立ち上げ・運営、ローカルマガジンの発行、地域内外でのイベント企画・開催、観光用SNS運用、村役場、農家さん、民宿、飲食店、学童、社協などでのお手伝い、移住定住事業のサポートなどを経験させてもらいました。 2020年、交通事故・入院生活を経て帰島。脳の障害と軽度の身体障害が残り、色々なことがうまくできなくなり、再挑戦・再獲得を積み重ねる日々。脳がうまく働かなくなった今だから、初めて気づけたこと、学べた価値観を大切に、これからも1つずつ積み重ねて生きていきたいです。 踊ること、撮ること、書くことが好き。ヒトを含む動物が好き。肩の力を抜いていこ〜