昨日まで、色々な用事が重なってしばらく東京にいた。
プライベートでゆっくり関東で過ごしたのは久しぶりで、最近ご無沙汰していた「ふぁむれうた」(島の仲間と組んでいる琉球芸能ユニット)での舞台出演をしてきたり
普段は海外にいる実父方の家族と久しぶりに会ってきたり
今準備している地元でのプロジェクトの、打ち合わせや取材をしてきたり
あとは3年前まで住んでいたお家に残しっぱなしだった荷物の、片付け・処分をしたり、こちらの役所でしか発行できない色々な書類を揃えたり、母方のおばあちゃんと久しぶりにのんびりデートをしたり。
「おじいちゃんは厳しい人で、考えも古かったから、私は結婚生活中ずっと自分を押し殺して我慢して生きていたの。今は毎日笑ってばかりいるけど、当時はストレスでしょっちゅう吐いてたもの。
だから、いま毎日好きなことをして、好きなものを食べられて、家族に精神的な余裕をもって向き合えることが、とっても幸せなの。」
「今」を思い切り楽しんで、周りに感謝して、人生を謳歌しているおばあちゃんを見ると、挑戦するのに年齢は関係ないなと感じるし、自分らしく生きている人は美しいなと思う。
おばあちゃんは、孫の私たちや家族に対しても、個人の価値観や思想や固定概念を押し付けることが一切ない。
「今の時代は色んなことがどんどん移り変わっていくからね。結婚して家庭を築けば幸せになれるとか、良い就職や進学をしたら幸せな未来が待ってるとか、そんな簡単な話じゃないのよね。だから、よもちゃんたちも周りの意見に振り回されることなく、自分の選択を大事にするのよ。」とかサラッと言ってくれる。
生きてきた年月も、時代背景も、これだけ大きく違うのに、こうして対等に同じ言葉で対話ができるお年寄りというのは、なかなか出会えない存在だと思う。
「もうね、同世代の友達を増やすのはやめたのよ。みんなどんどん先に死んでっちゃうんだから。こちらが悲しい思いをするばかりの人間関係はもう嫌。
最近は若いお友達が沢山できて、新しいことをいっぱい教えてもらえる毎日が楽しいの。私は幸せよ。」
口癖のようにそう話すおばあちゃんを、本当にステキだなと思うし、こんな歳の重ね方ができたらいいなと思う。
新しいものを、拒絶するのではなく、まずは理解する努力をしてみること。食わず嫌いせずに、まずはなんでも、食べてみること。
そうすることで初めて、世界が開けるし、大切な出会いが増えていくのだと思う。私も歳を重ねてもずっと、忘れないでいたい。
そんな感じで、久しぶりのプライベート東京は、楽しい時間でした。写真は撮り忘れたけど、他にも大学の先輩たちや、島の友達たち、わざわざ時間作って会いに来てくれた方々、ありがとう!
旅を終えて、家に帰って来て、静かな夜と、満点の星、涼しい川風、山の水の匂い、お家で淹れる珈琲に、ほっと一息。
旅もいいし、お家もいいね。
(また来月もしばらく東京行くから、今回会えなかった人、会いましょう〜)
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