最近、しばらく会えないかもしれない大事な人と別れるときには、必ずハグして別れることを意識するようになった。

というのも、ここ数ヶ月、大切な存在だった人が突然あっけなく居なくなってしまったり、会えなくなってしまったりという出来事が、続いたからだ。人生というのはいつ何が起こるか分からないし、今の地球もいつ何が起こるか分からない。

だから、「あれが最後だったなら、もっと愛と感謝を伝えればよかった。」という悲しさ寂しさや後悔が胸に残ってしまうような別れは、もうなるべく、したくないと思った。毎回の小さな別れをできる限り大切にしようと思った。

それで、1番シンプルに思いを伝えられる方法が、ハグだと思った。別れ際のほんの一瞬、ぎゅっと体を寄せて体温を分かちあうだけで、言葉以上の優しい感情を共有できる気がしているから。

私は、日常のふとした時、子どもたちや、友人、耳の遠いじいちゃんばあちゃんに大きな感情を伝えたくなると、抱きしめながら言葉を伝えることが多い。人の体温というのは安心するし、言葉の振動が肌を伝って伝わってくる感覚が落ち着く感じがするから。

子どもの頃は、舞台の幕が上がる前、舞台袖で仲間と静かに抱き合って緊張と興奮を分かち合うあの時間が、大好きだった。

そんな風に、きっと子どもの頃は誰しもみんな、家族や友人や地域の大人に抱きしめてもらって幸福感や安心感に包まれた経験があるはずなんだけど、なぜだか大人になると日本ではハグをすることって日常的でなくなってしまうし、私自身も普段の生活の中で人と抱き合う機会はどんどん減っているように感じる。

ここ最近たくさんハグするようになってみて思うのは、肌を寄せるというのはやっぱり言葉よりもダイレクトに感謝や愛を伝える力がある気がするなということと、一緒に過ごしていた時間を更に豊かに感じさせてくれる効果があるなということ。

老若男女問わず誰にでもできる行為で、お互いがただただ幸せになれる表現方法を、出し惜しむなんて勿体無い!!と思うようになった。

世の中の人が全員、1日1回ハグをするようにするだけで、地球全体の幸福度がグンと上がる気がするので、ぜひもっと気軽にみんなが大事な人と抱き合えたらいいなと思う。

照れ臭さもあるかもしれないけど、心からおすすめな別れ方なので、みんなもぜひやってみてね。

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ABOUTこの記事をかいた人

1995年、沖縄県石垣島出身。大学進学のため上京後、19歳で休学して岐阜県白川村に移住。2020年、交通事故と入院生活を経て帰島。 場づくりやコミュニティ形成について、実践を通してじっくり学んでいくのが楽しいです。実体験を伴わない、頭でっかちな言動をとらないように、という自戒も込めて。 踊ること、撮ること、書くことが好き。(それぞれ、少しずつでも楽しく再開していくのが今の目標)ヒトを含む動物が好き。一番いけないのは、おなかが空いていることと、1人でいること。