被災していない私たちにできるのは、自分の日常を静かに真摯に生きることくらいだ。

最近、地球が変だね。今までになかったような規模や頻度で、自然災害や地震が起きている。

今日も、世界のあちこちで、日本のあちこちで、大きな被害が出るような災害や事件や事故が起きていて、そんな時にSNSを通して感じるのは、その渦中にいる人と、そうでない人の、大きな温度差だ。

たまたまその場所にいて被害を受けた人は、大変な状況の中で必死に情報を共有し合って、悲しい思い苦しい思いを抱えながら今を生きていて。

たまたま別の場所にいて被害がなかった人は、遠くからその様子を見ながら、心配をしながらも、当たり前に自分たちの幸せな日常を発信しながら生きている。

でも、それでいいと思うんだよね。何か悲しい出来事があると、自粛自粛で、遠くの場所のハッピーな出来事まで中止になっちゃうけど、そんなこと言ったら、世界中で毎日悲しいことは起きているんだから、毎日お葬式ムードになっちゃうよ。

誰かが笑ってる時、別のどこかで誰かが泣いているのは当たり前で、その笑っている人を「不謹慎だ」と言うのは、う〜んと思うんだ。

自分が泣いているときに、周りにも泣いて欲しいとは、私は思わない。

そりゃ隣で能天気にきゃっきゃ笑われたら嫌な気持ちになっちゃうと思うけど、遠く離れた場所にいる人までが合わせて泣いてくれる必要はないと思うんだよね。

逆に私自身も、被害を受けて辛い環境にいる友人たちに対して、心配の声を伝えたり、物資を届けたり、わずかな額ながら支援をしたり、逃げておいでと受け入れたり、できる限りのことをしたいと思ってるけど、その悲しみに合わせて暗い顔をしたりはせず、逆にいつもより元気に、人の悲しみも受けてあげるくらいの余裕を持って日々を過ごそうと思ってる。

悲しみに満ちているときこそ、そんな存在が人を救うのを、見てきたから。

 

今回の豪雨で、私が住む白川村にも避難勧告が出て、道路が通行止めになったり、飛騨地域全体ではけっこう被害が出たりして、色々な人が心配の連絡をくれた。

とても有りがたかったし心強かったけど、その影響のせいで離れた場所にいる友人たちまでが楽しみに準備していた企画イベントを取りやめたり、今を幸せに生きる感覚を押し殺したりは、しないで欲しいなと思った。

もうすぐやってくる台風8号も、中心気圧が915 hPaと聞いたことのないやばさで、まともに上陸したらきっと沖縄は大きな被害が出ると思う。

地元にいる家族や友達のことを思うと今からとても不安になるけど、でも、こんな離れた場所にいる私ができることって、ほとんど無いんだよね。

自然の力を前に人間は無力で、だからこそ、自分が生きている場所で、今の幸せを、大切に、ありがたく、丁寧に生きることくらいしか、できないのだ。

 

今回の災害で被害に遭われた方々や、救助や復旧に尽力して下さった自衛隊や消防の方々、各市町村の行政職員の方々、避難場所で受け入れをしてくれた方々、地域の消防団として率先して動いてくれた住民の方々、眠れぬ夜を過ごした子どもたちの、不安や苦労や悲しみを思いながら、これ以上の被害が出ないことと一刻も早い復興を祈りながら、

今日も「自分の今」をしっかり生きようと思う。

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ABOUTこの記事をかいた人

1995年、沖縄県石垣島生まれ。大学進学のため上京後、休学して岐阜県白川村に移住。 ソーシャル大学、こども劇団、コミュニティスペースの立ち上げ・運営、ローカルマガジンの発行、地域内外でのイベント企画・開催、観光用SNS運用、村役場、農家さん、民宿、飲食店、学童、社協などでのお手伝い、移住定住事業のサポートなどを経験させてもらいました。 2020年、交通事故・入院生活を経て帰島。脳の障害と軽度の身体障害が残り、色々なことがうまくできなくなり、再挑戦・再獲得を積み重ねる日々。脳がうまく働かなくなった今だから、初めて気づけたこと、学べた価値観を大切に、これからも1つずつ積み重ねて生きていきたいです。 踊ること、撮ること、書くことが好き。ヒトを含む動物が好き。肩の力を抜いていこ〜