リハビリ病院の看護師さんは、朝の検温や血圧測定のときに、必ず「昨日の排泄の回数はそれぞれ何回ですか?」という質問をする。

私は、その質問への回答がいつも正しくできるように、お手洗いに行った回数や時間などを iphoneのグーグルカレンダーアプリに細かく書き入れて、毎日 報告できるようにしている。

でも、たまに、多分意識的に、その項目を掘り下げて細かく聞かずにいてくれる看護師さんもいる。

看護師さんがみんな聞くということは、看護師さんの仕事として必ず行う必要がある項目の中に、「排泄回数の記録」というのがあると思うんだけど、その項目について細かく聞くことを省いてくれている方は「このチェック項目を細かく聞くことで、この患者さんは嫌な思いをしているだろう。この患者さんの病気とか年齢的に、そこを心配する必要は不要だろう。」という配慮を多分してくれていて、その上でいつも聞かないでいてくれて、記入すべき書類などにはうまいこと書いてくれているんだと思う。

「いま何か困っていることや 体のことでいつもと違うこと というのはある?」くらいの、軽い質問で聞いてくれる心遣いが、いつもすごくありがたいです。

私も、自覚なくても「ルーティーンの通常運行」や「自分たちの保身」を優先してしまって つい「誰の為の決まり事なのか分からない」ルールを重んじてしまっていたことが、あったのかもしれない。これからは、より意識して、彼のように在りたい、と学ばせて頂きました。

やっぱり、「相手の気持ちに心から寄り添う姿勢」が身についていて、小さな判断にも主体的に心を込められる方のことを、とっても尊敬するし、信頼するし、私もそんな人間で在りたいと思ったのです。

「学びは一生続くものだから。」看護師として日々 進化し続けるNさん。

2020-08-06

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ABOUTこの記事をかいた人

1995年、沖縄県石垣島生まれ。大学進学のため上京後、休学して岐阜県白川村に移住。 ソーシャル大学、こども劇団、コミュニティスペースの立ち上げ・運営、ローカルマガジンの発行、地域内外でのイベント企画・開催、観光用SNS運用、村役場、農家さん、民宿、飲食店、学童、社協などでのお手伝い、移住定住事業のサポートなどを経験させてもらいました。 2020年、交通事故・入院生活を経て帰島。脳の障害と軽度の身体障害が残り、色々なことがうまくできなくなり、再挑戦・再獲得を積み重ねる日々。脳がうまく働かなくなった今だから、初めて気づけたこと、学べた価値観を大切に、これからも1つずつ積み重ねて生きていきたいです。 踊ること、撮ること、書くことが好き。ヒトを含む動物が好き。肩の力を抜いていこ〜