入院中は、日常と離れた、普通ではない環境だからこそ、今までの自分では ありえなかった気持ちになったりすることがあります。(私の場合は現在進行形)

人間は 選択の自由を奪われると、心の形も変わってくるんだね。

だからこそ、「患者は良い人であろうとしなくてもいいんだよ。弱い立場だからこそ、気持ちはしっかり伝えよう!」という言葉をかけてもらう度に、すごく励まされています。

 

リハビリスタッフさんや、医療関係者の皆様へ。

いつも本当に、ありがとうございます🙇‍ 今回の入院を経験して、改めて心から、皆様の仕事の素晴らしさや尊さが、理解できました。

どうかこれから先も、忘れないでいて頂きたいことが あるんです。患者というのは、とても弱い立場です。入院中は、特に今はコロナウイルスの流行真っ只中だからこそ、逃げ場が他のどこにも無いんです。あっても、その逃げ場に頼ることは、今は叶わないんです。

皆様は、家族や恋人や友人と会えて(会えなかったとしてもコミュニケーションがとれて)、食べたい物を食べて、着たい服を着て、自分1人で自由に行動ができて、趣味や仕事を楽しめているかもしれないけれど。

今あなたが向き合っている患者さんたちは、あなたが生きている日常とは 全然違う世界で生きていることと思います。

病院内の狭い世界で、必死に自分の心身と向き合っている患者さんたちには、どうかどうか、心を込めて向き合ってください。

心ない関わり方をされると、とても傷つくんです。もしかしたら それが自分に対しての態度じゃなかったとしても、他の人の話だったとしても、私は傷ついてます。今日、私がショッキングだったセラピストさんの言葉で「患者さんの、特に年配の方のマッサージをするとき、私の力が強過ぎて痛い、とかよく言われちゃうんだよね〜(笑)」(とても軽い感じで楽しそうに話してた)というのがありました。

あなたからしたら、そのエピソードは半分自虐ネタも含んだ笑い話になるのかもしれないけど、患者さんからしたら、それも身体が自由に動かせない年配の方からしたら、その場面は「恐怖」だったと思います。健康な状態で入院している人は、誰もいません。私みたいな年齢の患者でも、あなたのマッサージは力が強くて荒くて、カニューレ入ってた傷口に近いところも思い切りやるから、いつも痛くて怖いです。

そのお話の場面のときのその患者さんの本当の気持ちは、私も直接聞いてないから分からないけれど、少なくとも私は、「あぁ‥このセラピストさんは、その程度の認識しかないんだな‥。」と 深めに傷つきました。今も、悲しい思いをしています。

いつかこの、当事者と支援者の間にある溝が、少しでも埋まることを祈っているからこそ、書きます。

私はとても幸せな患者であることも理解しています。人に寄り添うことのできる心豊かな支援者に、本当に恵まれていると思っています。

それでもやっぱり、悲しい思いを抱いてしまう出来事というのは、あるんです。

病院での出会いが、双方にとって、学びのある出会いとなりますように、と祈っているからこそ、

プラスな出来事もマイナスな出来事も 何か実りに繋がりますように、と願っているからこそ、

ここに書き留めさせて下さい。

お互いに、良い成長の機会と捉えて、明るい方向へと進みましょう。

2 件のコメント

  • 今、夜勤でとても珍しく患者さんの状態が落ち着いているので読んでました。よもぎちゃんのメッセージで、少し前にナースステーションに来たおばあちゃんにいつも以上に心を込めて対応してあげたよ。
    きっとおばあちゃん、よもぎちゃんのメッセージのおかげでいい夢今頃みてるかも。
    それと、救命センターの患者さんの家族が休む部屋がこの病棟の近くにあるんだけどそこで待機していたおじいちゃんが冷房が寒くてってここにきたから、優しく対応して少し話をきいてあげたら涙ぐまれて。暗い所で家族がきっと大変な病状で不安だよね。
    本当人への対応ってすんごい大切だね。ありがとう。
    きっと今頃よもぎちゃんぐっすり寝てる頃だね。いい夢みれてますように。
    よもぎちゃん、まだまだ若いし、出来ること、やりたいことに進んで前向きなよ
    すんごい素敵だよ。
    自信持って。
    では、仕事に戻るね。

    • 福寿さん!夜勤お疲れ様でした!なんか 今の私の気持ちを理解してくださっているかのような言葉が並んでいて、つい涙がでました
      気をつけてお家に帰られて、ゆっくり休んでください!返事は不要です☺️

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1995年、沖縄県石垣島生まれ。大学進学のため上京後、休学して岐阜県白川村に移住。 ソーシャル大学、こども劇団、コミュニティスペースの立ち上げ・運営、ローカルマガジンの発行、地域内外でのイベント企画・開催、観光用SNS運用、村役場、農家さん、民宿、飲食店、学童、社協などでのお手伝い、移住定住事業のサポートなどを経験させてもらいました。 2020年、交通事故・入院生活を経て帰島。脳の障害と軽度の身体障害が残り、色々なことがうまくできなくなり、再挑戦・再獲得を積み重ねる日々。脳がうまく働かなくなった今だから、初めて気づけたこと、学べた価値観を大切に、これからも1つずつ積み重ねて生きていきたいです。 踊ること、撮ること、書くことが好き。ヒトを含む動物が好き。肩の力を抜いていこ〜