島での最後の舞台。10年続けた八重山舞踊の集大成です。

いよいよ、迫ってきました。

私が所属する光扇会 黒石高子舞踊研究所の、第三回発表会「新年ゆ祝ぐ」

振り返れば、本格的に八重山舞踊を始めてから早10年。部活やアカハチと比べても、私の人生の中で一番長く続けてきたものが踊りだったと思います。

先月やっとアカハチの卒業公演を終え、ひとつ大きな節目を迎えたようなほっとした気持ちになりましたが、

今回の黒石の卒業公演はまた全然違う意味で、私の中で大きな大きな壁として存在し続けていた、大事なものでした。

島を離れる前の、最後の舞台でもあり、本当の意味で、これまで長い時間をかけて自分と向き合ってきた日々の、集大成なのだと感じています。

黒石高子舞踊研究所の門下生は、幼稚園生から大人まで約40人。

私はこの場所で、八重山舞踊の美しさや力強さ、その背景にある島の歴史や、長い時代を乗り越えて踊り唄い継がれてきた伝統芸能の誇り、技術の高さ、

八重山の芸の道に携わる人たちの志、想い、労働歌や恋歌の物語の奥深さ、言葉や振り付けの意味など、八重山舞踊の持つ魅力や迫力、逞しさや精神を、沢山学ばせてもらいました。

今回の舞台は、初めて踊りの舞台を観にくる人にも、そんな八重山舞踊の魅力や楽しさが伝わるような公演にしたいと思い、日々稽古に励んでいます。

ぜひこの機会に、特に島の同世代には、「郷土芸能部」の舞台だけではない、長い時間をかけて踊りに向き合ってきた「舞踊研究所」の本気の舞台を、一度見てもらいたいです。

私たちの研究所は、踊り手も地謡も、若手からベテランの方まで、心から芸能に向き合っている人がとても多いです。

きっとそれは、高子先生をはじめ、熱い思いと高い技術を持った芸の道の大先輩方が、力強くて温かい、かっこいい背中を私たちに見せ続けてくれているからだと思います。

今回の公演を最後に、私と克輝は、4月から東京へ進学します。春以降は今までみたいに踊ることができなくなるので、この舞台はこれまでの島での舞台生活のひとつの区切り。

悔いの残らぬ踊りをしたいと思っています。

(今回私は、得意な男踊りではなく、初めてのがっつり古典の女踊りを舞います。

どれだけやっても本当に難しくて、全然満足いく踊りができずにいます。

生意気にも、本当は島を出る前にもっと上達しきって、踊りはもうやりきった!!という心意気で巣立ちたかったんですが、実際は全然そんなことは叶わず。

稽古を重ねるたびに、ますますゴールは見えなくなり、八重山舞踊の奥深さを実感するばかりです。

でもだからこそ、また早く島に帰ってきて、体が踊りを忘れてしまわないうちに続きを極めていきたいと思えるので、未熟なまま後ろ髪ひかれながら島を離れると言うのも、まあ、悪くはないのかもしれない、と前向きに考えていきます。)

なんの巡り合わせか、公演の日程は、センター試験と同じ日です。いろいろ悩みましたが、10年間舞台に青春を捧げてきた私にとっては、目の前の大好きな舞台に心を込めて向き合えることが、なにより大事だと思い、この選択をしました。

3年になって、散々悩んだ末に大好きな1組を離れたのも、アカハチと踊りの卒業公演に全力で向き合いたい、と思ったからでした。

センターを受ける同級生たちへ、心からのエールを送りながら、私たちも自分たちの場所で頑張ります。

毎日、島での「ラスト」がどんどん迫ってくる日々に、アドレナリンを放出しまくりながら生活しています。

ひとつひとつ、頑張ろう。

光扇会 黒石高子舞踊研究所
第三回発表会「新年ゆ祝ぐ」
日程 1月18日(土)
開演 6時半 ( 開場6時 )
場所 市民会館大ホール
料金 2000円

チケットのご予約は黒石メンバーまでお声かけください。

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ABOUTこの記事をかいた人

1995年、沖縄県石垣島に生まれる。大学進学を機に上京後、地域づくりとはどういうものなのか学ぶべく、19歳で休学して岐阜県白川村に移住。2020年に交通事故と入院生活を経て、帰島。 場づくりやコミュニティ形成について、実践を通してじっくり学んでいくのが楽しいです。実体験を伴わない、頭でっかちな言動をとらないように、という自戒も込めて。 踊ること、撮ること、書くことが好き。(それぞれ、少しずつでも楽しく再開していくのが今の目標。)ヒトを含む動物が好き。食べるのが極端に遅いですが、食べることは大好き。珈琲のおともで最近のヒットは、ミレービスケット。